SNSプランニング4ステップ|SNS運用の基礎

SNSをビジネスやブランディングに活かすための基本設計「SNSプランニング4ステップ」をご紹介します。

SNSアカウントの運用を任された/なんとなく運用を始めたけど何が正解かわからない。多くの場合、SNS運用で担当者がつまずく理由は、明確な設計がないまま“なんとなく始めてしまう”ことにあります。今回は、SNSをビジネスやブランディングに活かすための基本設計「SNSプランニング4ステップ」をご紹介します。

ペルソナ設定|誰に届けるかがすべての起点

まず最初に考えるべきは、「このアカウントは、誰のために存在しているのか?」ということです。

SNSは万人に向けたメディアではありません。ターゲットが曖昧なまま発信を続けても、届くべき人にメッセージは届きません。だからこそ、“ペルソナ”と呼ばれる、想定読者像を具体的に描くことが重要になります。

たとえば、英語学習アプリを訴求したい場合。ターゲットは20代から30代前半の会社員。学生時代に英語を一通り学んだものの、今はすっかり忘れてしまっていて、モチベーションも低め。昇進や転職を見据えて英語を再開したいが、何から始めればいいか分からない──。そんな姿が浮かびます。

ここまで明確になれば、「どんな言葉で語るか」「どんな投稿なら刺さるか」のヒントが見えてきます。

ゴール設定|“なぜやるのか”を決めてから走り出す

目的地が決まっていなければ、どんな道を進んでも正解かどうか分かりません。SNS運用も同じです。何のために投稿するのか。その結果、どんな行動をユーザーに起こしてもらいたいのか。ここを明確にすることで、迷いのない運用ができるようになります。

目標には2つの種類があります。たとえば「フォロワーを半年で1000人に増やす」といった数値で測れる目標と、「英語学習って楽しい!と思ってもらう」といった感情ベースの目標。どちらも大切ですが、どちらかが欠けるとバランスを崩します。

ビジネスとして運用する場合は、SMART(具体的・測定可能・達成可能・関連性がある・期限がある)という考え方をベースに、現実的で追いやすいKPI(指標)を設定しておきましょう。

コンテンツ計画|“何を伝えるか”を継続できる形で考える

SNSで一番大切なのは「継続」ですが、ただ続ければいいわけではありません。ユーザーの心を動かすコンテンツを、戦略的に届けていく必要があります。

そこでまず考えるのが、「どんなコンテンツなら、ユーザーにとって価値があるか?」という視点です。役立つ情報、ちょっと笑える失敗談、リアルな体験談。あまりに販促色が強すぎる投稿ばかりでは、興味を持ってもらえません。

また、形式も重要です。短いテキストで十分なのか、画像があったほうがいいのか、動画で伝えたほうが刺さるのか。たとえば、英語のネイティブ表現を紹介するなら、リールやショート動画でネイティブの発音付きで伝える方がインパクトがあります。

頻度については、最低でも週1回、できれば週3回以上の投稿を目指したいところ。無理なく継続できるペースで、型を作っておくことが成功の鍵です。

補足:3CとUSPを意識すると、ぶれない

コンテンツの内容を決める際に、「3C」と「USP」という考え方を使うと、発信の軸が定まりやすくなります。

3Cとは、Customer(顧客)・Competitor(競合)・Company(自社)の頭文字。それぞれの視点から、自分たちの強みと提供できる価値を整理していきます。そして、その交差点にあるのが「USP(独自の強み)」です。

他にはない、自分たちならではの価値を言語化できれば、SNSの発信にも一貫性が生まれ、ファンがつきやすくなります。

SNS選定|“全部やる”のではなく“選ぶ”が戦略

最後のステップは、どのSNSで発信するかを選ぶことです。これは意外と見落とされがちですが、非常に重要な判断です。

というのも、InstagramもTikTokもXもYouTubeもnoteも──全部をやろうと思うと、膨大なリソースが必要になります。投稿するだけなら誰でもできますが、成果につなげようとすると、「どこに集中するか」を見極めなければいけません。

たとえば、20代の若年層がターゲットならTikTokやInstagram。ビジネス層を狙うならLinkedInやFacebook。さらに、商品やサービスの性質にも左右されます。視覚的に伝えやすいなら画像系、じっくり解説したいならテキスト系が向いています。

社内リソースや予算も含めて、最初は「できること」に絞って始め、徐々に広げていく方が、結果的には成功しやすいのです。


SNSは、うまく使えば強力な武器になります。しかし、行き当たりばったりの運用では、なかなか成果に結びつきません。

だからこそ、今回紹介した4つのステップ──「誰に届けるか」「なぜやるのか」「何を発信するか」「どこで発信するか」を丁寧に考え抜くことが大切です。

SNSは一度バズったら終わり、ではありません。むしろ、継続して信頼と関係性を築いていくメディアです。小さく始めて、粘り強く続ける。そんな姿勢が、やがて大きな成果につながっていくはずです。